シューベルト の即興曲Op.90-2は、最後に出た発表会で弾いた曲でした。おそらく中学生くらいの時。
先生が選んでくれるのですが、私にはよくわからない曲でした。
淡々とフレーズが続いているかと思いきや、急に曲調が変わって、その中間部の中でころころ転調するし、掴めてないから暗譜も苦戦。
この曲ってこれでいいのか?と思ったまま発表会に出たような記憶…。
最後まで輪郭が見えなかった曲でした。
そんな感じだったので、特に思い入れも生まれず、何度かピアノを弾こうと思い立った時も、弾こうと思うこともありませんでした。
しかし、ピアノをまた練習したいとなった時、
そーいえば、発表会で弾いた曲ってどんなんだっけな?
とYouTubeで検索して聴いてみると…
!?!?!?
なんじゃこりゃーーー((((;゚Д゚)))))))
とーっても美しくて、とてもカッコよくって、ドラマティックな曲ではあーりませんか?!?!
そして、めっちゃ早い…( ˙-˙ )
実はこの曲、プロが弾いてるの聴いたことがなかった…。
私が教わっていたピアノの先生は、練習する曲をCDなどで聴くのをよく思っていなかった為、敢えて音源を聴くことがありませんでした。
音源に引っ張られて、早く弾けなきゃ、とか、ここはこう、と焦ったり決めつけず、自分で楽譜を読んで表現を考えろ、ということだったのでしょう。
(というか、今になって思うと、子どもの時の私が、CDはこんなんじゃなかった〜とか言うので、そんなことはいいから、今は楽譜と向き合って自分のやるべきことをやりなさい、ということだったのかな・笑)
しかし、20年近くの時を経て、曲の持つ魅力にようやっと気づいてしまうに至ったこの度。
ピアノ再開にあたって素敵に弾けるようになりたい曲の1つとなりました。
この曲を弾かせてくれた先生にも感謝。
ところで、YouTubeで観た中では、ツィメルマンの演奏が好きでした。
演奏はもちろん、弾くお姿、姿勢、ビジュアル込みで素敵すぎる。
3連符が3連符感ゼロに滑らかに弾かなきゃいけないんだな…とかいろいろ学んでくると、当時の自分の演奏を想像すると恐ろしい。敢えて聴いてみたい気もする(笑)
ついでに聴いた即興曲Op.90-4もとてもキレイな曲だったので、いつか弾けるようになりたいなぁ。
シューベルト やるやん、の春でした。
(※この出来事が3月ごろでした)