コロナを言い訳に、ささやかな贅沢宣言をしておりましたが、
年末にはささやか部分がどっかに飛んでいって、
大きいテレビを迎え入れることに〜。
贅沢への背徳感。
部屋に対してこんなにデカい必要はあるのか?
主に観るのはしんちゃんとドラえもんやん…?
という葛藤。
実際、搬入されて、でかっΣ(゚∀゚ノ)ノ
となりましたが…
正月に私の大好きなBack to the futureが放送されているのをこのテレビで観た時…
大きいのサイコー(人´∀`*)
と大満足♪
あげくNetflixまで入ってしまうもんだから、てぇへんだ!
というても、映画を観られる時間はなかなか存在しないけど。
昨日は、さむーい中子どもが山の公園に行きたいというので、チャンス到来。
こちらも大好きな映画「ヘドウィグ アンド アングリーインチ」を観ました。
ヘドウィグといえばハリーポッターなんでしょうが、
私にとってヘドウィグはこっち。
自由を求めて国を脱出するために受けた性転換手術は失敗、その後出会った恋人トミーには逃げられた上、彼はヘドウィグが作った曲を自分の曲として歌いスターに…。
ヘドウィグの数奇な人生がライブシーンで歌い語られていきます。
(詳細はあらすじ等については紹介サイトや解説サイト等にお任せします…)
高校の時興味を持って観に行って、すっかり好きになった。
ヘドウィグのファッションが素敵で楽しいし、なんせ音楽がとても良い!
中二病を拗らせ、ロックとケバケバしい世界観が好きだった地味少女にはグッときました。
サントラも買ったり。
当時はまだDVDなどメディアは高くて買えず、その後なかなか再販されず、たまにレンタルして観たりたけど、
少し前になんと1000円ほどで再販されていて、やっとゲット!
で、また久しぶりに観たんですが。
ヘドウィグのハードモードな人生、やるせなさや苦しみが、ヒリヒリきた。
高校生で初めて観た時は、なーんも理解できてなかったなぁ。
もっと感覚的に観てました。
でも、あいも変わらず面白くて音楽も素晴らしかったです。
執着してる元恋人トミーのどこがいいのか、今も昔もわからんけど(笑)
ヘドウィグはいわばゲイなのだけど、描かれているのは同性愛者としての生きづらさというより、
アイデンティティについての葛藤と捉えたほうがしっくりくる。
LGBTに対しての向き合い方が変わってきた今、その問題についての映画とするのは違う気がした。
この映画において、
これまでは華やかな衣装でヘドウィグが歌い上げるロックナンバーが楽しくて好きだったけど、
改めて観ると、余計なものを削ぎ落として、ありのままの自分(化粧はしてるけど)に戻って歌う最後のロックバラードがもう…涙。
ここでの、ヘドウィグの今の夫イツハクとのシーンが1番泣いてしまう。
(はじめて観た時、このイツハクを演じた俳優さんが実は…ということをこのシーンを観るまで全く気付かなかくて驚いたという思い出もあり)
やっぱり素敵な映画だったなぁ。
今ほどは理解はできていなかったけど、
感覚で好きになった高校生だった私の、
その感覚も、それはそれで意味があったと思う。
歳を重ねて大人になると、好きな映画や本、音楽も受け止め方や解釈も変わってくる。
そんな映画がもう一つ。
つづく